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クラウドファンディングでできること〜ブランディング編〜

皆さんはブランディングという言葉をご存知でしょうか。ルイ・ヴィトンやエルメス、ティファニー等、いわゆる「ブランド品」をイメージする方も多いでしょう。また、ブランディングなんて、大企業や高級品が必要としているもの。もしそう捉える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、それは間違いです。どんな小さな組織でも、どんな安価な商品でも、例え個人であってもブランディングは必要です。
 
 

ブランディングとは

あなたはブランド物の高級品を持っていますか?例えば、エルメスのバーキンは100万円以上の価格でありながら入手困難で、予約をしてから購入まで2年以上かかると言われています。しかし、同じような革製のバッグで数万円程度ですぐに購入できるものが探せばいくらでも存在します。

それなのになぜ、2年以上待って100万円以上もするバッグが欲しいのか。それは、そのバッグがエルメスの商品だからです。ブランドものに興味がない、エルメスが好きではない人にとっては到底理解しがたい話かもしれません。物はいいかもしれないけれど・・・と思うかもしれません。しかし、欲しい人にとっては欲しいのです。欲しい人にとっては、かけがえのない価値がそこにあるのです。

 「安くて気軽に購入できる」「どんな場面でも使える」「ここしか買えない」「自分にぴったりのものが作れる」「誰もが知っている」「憧れの対象になる」「入手困難」どれも購入者やユーザーにとっては「価値」です。この「価値」を「ブランド」といいます。この形のない「ブランド」を、多くのユーザーに対して、ロゴやキャッチコピー、PR等を用いて共通イメージとして認識させ、市場でポジショニングするマーケティング戦略を『ブランディング』といいます。

ブランディングをし、その「価値=ブランド」を明確にすることで、ユーザーの共感を生み、信頼を得ることができ、成功に繋げることができるのです。
 
まず先にブランディングについての概要について説明いたしましたが、クラウドファンディングを戦略的に活用することでブランディングを行うことができます。この記事ではクラウドファンディングを利用したブランディングについて、実際の事例も交えながらご紹介したいと思います。
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クラウドファンディングでブランディング

 

「瀬口家のカレー」

クラウドファンディンによるブランディングの成功例として、「瀬口家のカレー」くらい分かりやすい例はないでしょう。インドでの修行経験のある瀬口家の奥さんが作るカレーを世界中に発信するために、クラウドファンディングによって資金を集めてレトルトカレーを作る、というこのプロジェクトは、80万円の目標額に対して130万円を集めて成功しています。

このプロジェクトは、いわゆる、ご家庭のカレーを販売するというプロジェクトに過ぎません。しかし現実にプロジェクトは成功し、更に後に行われた「瀬口家のカレー」プロジェクト第二弾も成功しています。それはなぜでしょうか。

「瀬口家のカレー」プロジェクトは、事前に試食会などを行って最初からある程度の支援者が集まる状態を作っており、プロジェクトの掲載ページを見た人が、これは盛り上がっているプロジェクトなのだと思える状態でした。

多くの人から支援されている、人気がある、というのは信用を得やすいものです。買い物で迷っていると『人気商品』と書かれた商品についつい手を伸ばしてしまう、ということは誰にでもあるでしょう。また、ガラガラの飲食店より、行列ができている飲食店の方が「美味しいのではないか」という印象を抱き、思わず入りたくなってしまうでしょう。

この「信頼を得る」ということが、「ブランディングを行う」ということなのです。そしてクラウドファンディングは支援者数や支援金額が目に見えることから、「多くの支援が集まっているからこの商品を信頼する」というブランディングを簡単に成立させることができます。
 更にクラウドファンディングのプロジェクトの成果はインターネット上に残り続けます。支援を多く集めることができたプロジェクトである、という情報がいつまでも残り続け、近年多くの消費者が行う、インターネットでの評価検索でもポジティブな情報を受け取ってもらうことができます。これにより何のアクションも起こさないままでも、一定のブランディング効果が常に得られるのです。

クラウドファンディングで価値が変わる

商品やサービスの価格とは、「どのくらいの対価に値するのか」という価値の表れです。

あるプロジェクトオーナーは、これまで、自身の持っている知識を広めるためのセミナーを無料開催していました。セミナー参加費を無料にしていても、そのセミナーを受講し、価値がある、その先にあるサービスを利用したい、と感じてもらって契約ができればいい、と営業活動の一環として捉えていたのです。

クラウドファンディングに挑戦する中で、10万円の支援に対して3時間のセミナーを実施する(交通費・宿泊費別)というリターンを設定しました。すると、そのリターンに支援が入ったのです。これまで無料で行っていたものに対し、支援者は10万円の価値をつけてくれた、ということですよね。

そして、クラウドファンディング終了後、プロジェクトオーナーである彼女には、「セミナーを開催したいので10万円で講師をしてくれませんか?」という依頼が舞い込むようになったのです。

このように、クラウドファンディングをすることにより、価値を明確にし、市場においてのポジショニングをするブランディングが可能なのです。
 
 
クラウドファンディングがブランディングに有利に働くということがお判りいただけたでしょうか。どうなりたいのか、市場でどのポジションをとりたいのか、戦略を練りながら、その実現にクラウドファンディングを活用してみましょう。

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